川村透の週刊ブログ

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それ以前

2005年09月

2005年09月26日

173. 善意のしっぺ返し

昼下がり。電車で新宿に向かう車内。僕は座っていた。調布駅につくと子どもさんを抱えたお母さんが二人、車内に乗ってきた。彼女たちは目の前に立ったわけではなく、少し離れたドアを入ったあたりにいた。と、隣に座っていた中年のサラリーマン風のおじさんが、わざわざ席を立ち、体を伸ばしてそのお母さんの腕をチョンチョンとつつき、座るよう促した。と、そのお母さんは「次降りますから、大丈夫です」とその申し出を断ってしまった。半ば席をたってしまったその男性は、ばつが悪そうにしていたが、今度はもう一人のお母さんに「ど、どうぞ」と声をかけた。が、その方も遠慮して座らなかった。その場でなんともいえない、やり場のない空気が流れた。結局、その男性は気まずそうにもとの席に戻った。なぜ、好意でアクションを起こしたほうが、気まずい思いをしなくてはならないのだろう?目の前でもないのに、わざわざ体を伸ばしてまで席を譲ろうとした、この男性は偉い!確かにお母さん方も、「すぐに降りるから」と遠慮されたのだと思うし、悪気があったわけでもないだろう。でもこんなとき、なんとかこの男性の顔をつぶさないようなことができたらなあと思った。もしそばに年配の方がいたら、そちらに声をかけるとか、ありがたく親切を受けるとか・・・。善意で行動をして、しっぺ返しを食らうこともありますよね。でもその気持ちがあたたかい社会をつくるんだから、そんなことにこりず、こういう気持ちは持ち続けたいです。

2005年09月26日 00:24 | コメント (0)

2005年09月19日

172.ついに40歳!

今日は僕の誕生日だった。いつのまにか、この世に生まれて40年が過ぎてしまった。昔、40というと相当のおっさんと思っていたが、その自覚がまったくないのは自分だけだろうか。いつまでたっても心は20代くらいの気がする。
 僕はまだ子どももいないし、普段自分をおじさんとは思っていないのだが、最近痛切にそれを感じるときがある。それは犬を連れて散歩しているときだ。「アーやっぱりお父さんがイイノネ」「ホラ、お父さんがダメって言ってるよ」と犬仲間の人たちと言葉を交わすとき、僕はいつのまにか「お父さん」になっているのだ。「えっ、お父さん?ちょっと待ってよ」とはじめは戸惑っていたのだが、最近ようやく慣れてきた。そうだ、もう中学生くらいの子どもがいてもおかしくない年なのだから。
 2005-1965=40。あーやっぱり40だ。信じられない。が、この現実をしっかり受け止めよう自分。でも気持ちはいつまでもチャレンジングにいるぞ。守りに入るのはまだ早いのだ。Happy birthday to me!
(同じく不惑の年を迎えた方がいたら、ぜひ感想をお聞かせください)

2005年09月19日 00:24 | コメント (0)

2005年09月12日

171. 気になる河原の「ホームレス邸」

僕の利用する京王線の聖蹟桜ヶ丘から新宿方面にでると、すぐ多摩川を渡る。そのとき、いつも身を乗り出して、あるものを確認する。それが河原に立てられた立派なホームレス邸だ。あたかも水辺のコテージのように、木やベニアを張り合わせ、一軒の家が建っているのだ。しかもビーチパラソルがあり、ゆったりくるろげるチェアまである。その「優雅な」暮らしぶりに、「ああいうのもいいなあ」と一瞬あこがれてしまうサラリーマンもきっといるはずだ。その邸宅が、台風以降、ない!多摩川が増水してしまって、流されたのだろうか。いまは、一人用の長細いドーム型テントしか確認できない。あの家主は大丈夫なのだろうか。せっかく建てた家が流され、さぞ残念だろうに・・・。
と、まったく見ず知らずのミスターホームレス氏のことが、多摩川を渡るたびに気になって仕方がない(のは僕だけ・・・?もしみたことある方いたら、書き込みお待ちしてます)

2005年09月12日 00:23 | コメント (0)

2005年09月05日

170.富と貧困の国、アメリカ

ニューオリンズの被害は凄まじい。自然の驚異もさることながら、それ以上に恐ろしいのは、被災した人々の行動である。略奪や殺人、武装集団の出現・・・。ほとんどの人は善良な市民なのに、なかにそう言った行動に出る人がいるのはとても残念である。これは何も戦時下の中近東のどこかの国の話ではない。あのアメリカなのだ。普段、伝わってくるアメリカは、豊かな国のイメージばかりだが、確かにその影には、多くの貧困層がいることも忘れてはいけない。僕も学生のときに同地を訪れたが、少し街を離れると、とたんに怖い雰囲気がただよっていた。アメリカとは、そういった貧困と富とが同居する、とても幅広い国なのだ。日本で神戸や新潟の震災時、略奪などはあったのだろうか。なかったことを祈るが、実際は報道されないだけなのかもしれない。たしか仕事で神戸にいったとき、タクシーの運転手さんに聞いたら、そんな光景を見たといっていたし。生きるか死ぬかの場面になったら、人はそういう行動に走ってしまうのだろう。僕も、もし飲まず食わずで、救援も来ず、目の前に廃墟と化したスーパーがあったら、どうなるかわからない。今回の略奪のニュースをみて、どんな文明国でも、生きるか死ぬかの場面になったら、人の行動はなかなか自制できないことをみせつけられてしまった。早く復興の手が届くことを祈ります。

2005年09月05日 00:23 | コメント (0)


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