川村透の週刊ブログ

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2005年09月26日

173. 善意のしっぺ返し

昼下がり。電車で新宿に向かう車内。僕は座っていた。調布駅につくと子どもさんを抱えたお母さんが二人、車内に乗ってきた。彼女たちは目の前に立ったわけではなく、少し離れたドアを入ったあたりにいた。と、隣に座っていた中年のサラリーマン風のおじさんが、わざわざ席を立ち、体を伸ばしてそのお母さんの腕をチョンチョンとつつき、座るよう促した。と、そのお母さんは「次降りますから、大丈夫です」とその申し出を断ってしまった。半ば席をたってしまったその男性は、ばつが悪そうにしていたが、今度はもう一人のお母さんに「ど、どうぞ」と声をかけた。が、その方も遠慮して座らなかった。その場でなんともいえない、やり場のない空気が流れた。結局、その男性は気まずそうにもとの席に戻った。なぜ、好意でアクションを起こしたほうが、気まずい思いをしなくてはならないのだろう?目の前でもないのに、わざわざ体を伸ばしてまで席を譲ろうとした、この男性は偉い!確かにお母さん方も、「すぐに降りるから」と遠慮されたのだと思うし、悪気があったわけでもないだろう。でもこんなとき、なんとかこの男性の顔をつぶさないようなことができたらなあと思った。もしそばに年配の方がいたら、そちらに声をかけるとか、ありがたく親切を受けるとか・・・。善意で行動をして、しっぺ返しを食らうこともありますよね。でもその気持ちがあたたかい社会をつくるんだから、そんなことにこりず、こういう気持ちは持ち続けたいです。

2005年09月26日 00:24

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