川村透の週刊ブログ

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2005年08月29日

169. 絶妙な価格設定

この前、赤坂見附で、以前から気になっていた台湾式マッサージにいってみた。
その通り(一ツ木通りのはじっこ)には、3、4件台湾式の店が並ぶ激戦区。そこで僕は「30分3千円」という看板と、「30分2500円すべて込み」という看板を見比べ、「ムム、安いからには何か手抜きがあるかもしれない・・・」と信じ、あえて「30分3千円」の店に入った。中に入ると、そこはもうアジアの雰囲気。どんよりとした飾り気のない内装に、太った若い子がテレビゲームをしている。「これは失敗したかな」と思いながら、出されたお茶と目の前の料金表をみると、30分3000円、プラスシーツ代500円とあるではないか。「話が違う!」と思いながら文句を彼に言い始めると「・・・デモ、60分コース、いま2千円引きで4500円デス・・・」とたどたどしい日本語でのたまうではないか。この一言でボクの中の価値基準がくつがえされた。さっきまで、予算の3千円を基準に考えていたので、「シーツ代500円」と聞いただけで目くじらを立てていたのだが、6500円が4500円と聞いた瞬間、「ならあと 1500円出してもいいか」となってしまったのだ。この一件で、ボクは「基準をどこにするかで、価値の重さはいとも簡単に変わる」ことを思い知らされた。結果、足裏マッサージは、痛いながらも大満足。台湾人の巧妙な商売魂にまんまとはまりながらも、愉快な体験でした。

2005年08月29日 00:22

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