川村透の週刊ブログ

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2008年08月09日

しあわせの王様

先週、今度研修をする予定のとあるIT企業に打ち合わせに行ってきました。京王新線の初台という駅なのですが、うっかり笹塚で乗り換えるのを忘れ、そのまま新宿へ。慌てて乗ってきた電車に飛び乗るも、なぜか初台駅はなく(当たり前です。乗ってきた電車ですから!)また笹塚へ、もとい!。はー笹塚遠っ!
担当者の方と御打合せしたのですが、いまからとてもワクワク!「いままでの研修を変えたい」、こういう声があると、俄然僕としてはやる気入ります。こーいうクライアントさんとはすごくいい仕事ができそうで、いまから楽しみです。しあわせの王様

皆さん、ひとつ読んでほしい本が。「しあわせの王様」(小学館)、舩後靖彦、寮美千子著です。これは知合いのふなごさんというALS患者さん(全身が動かない。動くのはまぶただけ)の半生を、作家の寮さんが取材して綴ったものです。

ふなごさんは42歳、働き盛りにして突然「あなたの体はだんだん動かなくなります」と言われる。これは当然ショックですよね。そして部屋に引きこもり、死ぬことしか考えなかった時期を経て、一人のドクターとの出会いから、自分の新しい生きがいを見つけ、人生の再スタートを切るのですが・・・

このALSという病気、全身の運動をつかさどる神経だけが麻痺していく。なので呼吸も人工呼吸器がいる。食事もチューブで直接胃へ。蚊が顔にとまってもかけないという難病。しかし、意思だけは正常なんですよね。だから中身は普通の私たちと同じ。

でも、そうなったときに人は、生きるという道を選択できるのか。究極の選択です。しかし、ふなごさんは
そんなハンディを背負ってでも、ふつーの人より人生を楽しむ術を会得し、実践している。

作詞作曲をし、バンド活動もし、講演もし、短歌も書く、メールで全国の人々とやりとりをする・・・
すごいです。そんなパワーが人にはある。体も動き、フツーに生活している自分の悩みや問題なんて吹き飛んじゃいますよ。この本、絶対にオススメです。もし読まれたら感想をお互いシェアしたいですね。


2008年08月09日 18:42

コメント (1)

「しあわせの王様」のご紹介、ありがとうございます。

この本は、舩後さんご自身の短歌と、取材して書いたノンフィクションのコラボレーション。舩後さんの短歌がすごい。ぎりぎりの体験をした人でなければ書けない本音が満ち満ちています。それでいて、ユーモアもかいま見えるところが、舩後さんの強さ。どん底まで落ちても、心を立て直すことができたのは、ひとつには舩後さんのこのユーモア精神があったからかもしれません。

もともと、お仕事でのおつきあいのつもりではなく、一友人として、舩後さんの作品を読ませていただいた間柄でした。短歌を勧めたところ、彼が爆発的に作歌しはじめたので、なんとか歌集にならないものかと編集者に相談したところ「ノンフィクションとのコラボレならばね」と言われ、流れから、わたしが書くことになりました。

舩後さんの奥さまやご友人、同病のご友人やドクターのお話なども聞けて、さまざまな感慨を抱きました。

書くことで、わたしも勇気を頂きました。ご紹介してくださって、ほんとうにありがとう!

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