4.川村氏、学園祭にあらわる!

テーマ:「自分の可能性を信じていますか?」
実施日:2003年11月1日
主催:東京電機大学文化祭実行委員会
対象:学生・一般・教諭 30人


文化祭といえば、タレントが来て歌を歌う・・・そんなイメージしかなかった私がなんとその文化祭で講演をすることに。 「こりゃ新しい展開じゃ!」ちょっと楽しみにしながら神保町の駅を降りる私。本日の会場、東京電機大学はビル街の 真ん中に、いくかの敷地、建物にまたがって大学が点在している都市型の大学。 途中で迷いながらも、文化祭らしき蛍光色のパーカーを着た学生さんに導いてもらいながら 会場にたどり着く。

バンドの演奏が鳴り響いている廊下(おー懐かしい雰囲気!)を通り過ぎ、 来賓用の部屋に通される。「どうぞ」ドアを開けると目にまず飛び込んできたのは、テーブル上に整然と並べられた お弁当とおやつ、飲み物。「す、すごい。VIP待遇じゃ」と感激する私。 「のちほど、新聞部のインタビューがありますがよろしいですか?」「ええ、もちろんいいですよ」と 笑顔で答える私。「まず会場を下見してください」と言われ案内されるも、どこをどう曲がったかわからないまま 会場に(迷路のような校舎。とても歴史があるんですよね、きっと)。そこは大学の講堂といった場所で、 舞台の上に演台が用意されていました。(じつは・・・客席と離れて、上からしゃべるのはちょっと苦手なんです)

「電機大学だから、きっとみんな頭いいんだろうなあ」「最初のクイズなんて、簡単に出来てしまうかなあ」 といろいろ不安になる私。 道案内をしてくれた中に、珍しく女の子がいたので(男子生徒がほとんどのようだ)、 彼女をつかまえて「理系なんだ」「男の子にモテるでしょ?」などととりとめのない会話をしながら、控え室に 戻る。「さあ、まずはメシでも食うか」と用意されたお弁当を空ける。(そーいえば準備段階で、”何か お嫌いなものはありますか”とか聞いてくれたことを思い出す。細かいお気遣い、感謝です。ちなみに僕は嫌いなものは ありません)これがまた、うまい!

「あ~腹一杯になったら眠くなるんだよなあ」と思っていたところへ「コンコン」とドアが開く。 「じゃお願いします」いよいよ出番だ。 講堂の裏門から中に入り、いきなり舞台へ上がる。思ったより聴衆は少なく、30名弱くらいか。 学生さんに混じって、ご父兄、それと背広を着た先生らしき姿も。「よし、頑張ろう!」 まずはいつものクイズから。「皆さんならきっとできる人多いかもしれませんが・・・」と前置きした通り、普通の会場よりも 手が上がる率が多かった。

いつもクイズの答を見せてもらいに会場を歩き回るのですが、これがとても楽しい。 答がわかって、手を挙げる人の顔がおもしろい。ちょっと恥ずかしそうな人、誇らしげの人。 「はじめてやってできた?」「はい」「頭柔らかいね」 「ん?これじゃだめ。だって5回曲がってるじゃん」「あっそうか」 こうした聴衆との「からみ」はとても大事。聞く人の温度がわかるから。

学生さんというのは、とても一生懸命話を聞いてくれます。「大学の先生っていうのもいいなあ」と思ってしまったほど。 頂いた感想のレベルもとても高い。 なかには「何を言ってるかわからないが、言いたいことはわかる」というような厳しいお言葉も(そうですね。途中、 抽象的な話もでてくるので、いつもなるべくわかりやすいようにと思うのですが、頭を悩ますところです。ご指摘ありがとう!)。 また講演後に「僕もついこの前まで車椅子だったんです。だから船後さんの話、とてもよくわかりました」って 言ってくれた人もいた。また「こういうの、単位にしたらおもしろいんじゃないですか」と書いてくれた生徒さんもいました。

そうですよね。私も実は、そう思ったんです。講演しようって決めたとき。こういった話、大学じゃ誰も教えてくれなかったけど、 生きていく上ではとても大事ですよね。「もののみかた」「目標設定」「自分らしく生きる方法」などのパンキョウ(一般教養)が あったら、絶対ボクも取ったな。ぜひこんな内容にご理解ある大学の方、いらしたらお声をかけてください(笑)。

文化祭の実行委員の皆様、ありがとうございました。聞くと何日も徹夜状態だったとか。ホント、お疲れ様です。 全体的にとても学生さんらしいすがしがしい対応で、いつの間にか大人になってしまった僕には、はつらつとする時間でした。 「大学っていいな」――また文化祭でやってみたいです。
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